ブランブルの基礎情報
・日本語表記:ブランブル
・英語表記:Bramble
・原産地:アメリカ
・発生:人為的発生
・毛種:短毛種
・体格:ロング&サブスタンシャル
・体重:不明
・公認団体:なし(REFR)
ブランブルの性格・特徴
ブランブルは、ベンガルとピーターボールド、そのほかの猫種との交配によって誕生したとても珍しい猫種です。
ブランブルの性格や特徴、ブランブルを公認している団体について紹介します。
ブランブルの性格
ブランブルは、友好的な性格で、人見知りをすることがほとんどありません。
家にお客さんが来ると隠れてしまう猫も多いですが、ブランブルはお客さんが来たことが原因でストレスになることは少ないです。
フレンドリーで大らかな性格であるため、小さな子どもとも仲良くできます。
家族の全員に愛情を注ぐというよりは、お気に入りの1人を選んで、強い信頼関係を築こうとするようです。
ベンガルの遺伝子を受け継いでいるため、とても活動的で遊びも大好きです。
ブランブルの特徴
ブランブルの特徴は、ワイヤーヘアという縮れた被毛が特徴です。
猫のワイヤーヘアは遺伝子の突然変異によるものだといわれていて、被毛は硬く縮れています。
とても筋肉質なボディですが、体重は統計のデータが出ていないので、現在は不明です。
ブランブルの公認団体
ブランブルを公認しているのは、REFR(Rare and Exotic Feline Registry)という、希少な猫種を認定している団体のみです。
アメリカにはCFAやTICAなどの公認団体があり、ヨーロッパにもFIFeやGCCFなどの猫種を公認する団体がありますが、これらの団体はブランブルを新種として認定していません。
その理由としては、数が少ないこと、平均寿命や好発する疾患(遺伝疾患)が明らかになっていないこと、野生種の遺伝子が含まれていることなどがあります。
ブランブルに関しては、現在も不明なことが多いので、各団体から公認されるまでは時間がかかりそうです。
ブランブルの毛色・目の色
ブランブルの外見は、ベンガルとよく似ています。
REFRでは、毛色やパターン(柄)について、細かく決めてはいないようです。
今後、ほかの公認団体に登録されることで、毛色や模様の基準が設定されるかもしれません。
人気があるのは、ロゼッタパターンという豹のような斑点模様です。
目の色についても詳しいことは記載がありませんでしたが、写真を見るとヘーゼルのような目の個体が多いようです。
縮れたワイヤーヘアのお手入れは簡単で、ブラッシングは週に1〜2回ほど、シャンプーは月に1回ほどのペースで行いましょう。
ブランブルの鳴き声
ブランブルの先祖であるベンガルとピーターボールドは、おしゃべりが好きな猫でよく鳴く子が多いです。
鳴き声は性格などによっても違いがありますが、ブランブルもよく鳴く子が多いのではないかと思われます。
ベンガルは鳴き声が大きい猫で、ご近所にも聞こえるくらいの声を出すことがあります。
猫が大きな声で鳴く、または叫ぶように鳴くときは、いくつかの原因が考えられます。
成猫が鳴いているときは、オスの場合は発情期に入っている、ストレスや分離不安などが関係しているかもしれません。
高齢の猫であれば、認知症などで昼夜問わず大声を出すことがあります。
また、尿路結石や怪我などが原因のこともありますので、飼い主さんがおかしいと感じる声で鳴くときは、獣医さんに相談することをおすすめします。
ブランブルの寿命・病気
ブランブルの寿命と、好発する疾患に関しては、公認団体のREFRの猫種紹介にも記載がありませんでした。
現在は、特に好発する疾患はなく、健康的な猫種であるとされています。
しかし、今後データが集まることで、詳しい内容が明らかになることもあるかと思います。
おかしな仕草をしているときや気になる症状があるときは、早めに動物病院を受診しましょう。
ブランブルの飼い方
ブランブルは、活発で運動量が多い猫種なので、たくさん動いて遊びまわれるスペースを作ってあげましょう。
水が好きな猫であるため、お風呂場に入って濡れてしまったり溺れないように注意しましょう。
運動できる環境を整える
ブランブルは、走るのがとても速い猫で、活発で運動能力が高い猫種です。
スポーツ選手のように走り回って、昼間も元気に遊ぶパワフルな猫です。
高いところに登ることが好きなので、キャットタワーなどを設置して、上下運動ができるようにしてあげてください。
運動不足は肥満やストレスの原因になるため、猫のために走り回れるスペースを作ってあげましょう。
動くものを追いかけて捕まえることが好きな猫なので、飼い主さんもおもちゃを使って遊んであげましょう。
小動物との飼育は注意する
ウサギやハムスター、小鳥などの小動物を一緒にすると、狩りをしていたころの本能が目覚めて、襲ってしまう可能性があります。
猫は動くものに興味を示すので、小さくちょこちょこと動く小動物は、追いかけまわしてしまうことがあります。
またブランブルは水が好きな猫なので、水槽で魚を飼っている場合は、手を入れて捕まえようとすることもあるかもしれません。
そのため、小動物や魚などを飼っているときは、ブランブルが立ち入らない部屋で飼育することをおすすめします。
風呂場で溺れないように注意する
ブランブルは、水を怖がらない猫なので、お風呂などに水が張ってあると遊ぶことがあります。
お風呂のお湯をためているという方は、お風呂のふたを閉めるか、風呂場に猫が入れないように扉を閉めておきましょう。
しかし、ふたを閉めていても、顔が入るくらいの隙間があると、猫が中に入ろうとします。
人間にとってはほんの少しの隙間でも、猫がそこから風呂の中に入ってしまうととても危険です。
体が濡れて滑るだけではなく、ふたが閉まっていることで這い上がることができないと、溺れてしまいますので、必ず隙間を開けないように注意してください。
水遊びをさせたい方は、必ず飼い主さんが見ているところで行うようにして、長時間の水浴びは避けましょう。そして、水遊びが終わったらドライヤーでしっかりと乾かしてあげましょう。
ブランブルの歴史
ブランブルは、アメリカのゲイリー・ブラムレットさんが経営していたキャッテリーの「Magnoliachat Cattery」で誕生した猫種です。
無毛種のピーターボールドと、野生種とイエネコの交配によって誕生した、ベンガルをもとに交配を行って、その他の猫種を掛け合わせて作出されました。
縮れたワイヤーヘアをもつ珍しい猫種として、希少種の登録をしているREFRに公認されています。
ブランブルの名前は、ブリーダーの名前のブラムレット(Bramlett)と、いばらを意味するbrambleという英語を組み合わせたことが由来となっています。
原産国のアメリカでも、とても数の少ない希少種であるため、今後の繁殖が進むことが期待されます。
ブランブルの値段価格
ブランブルは、日本で入手することは非常に困難です。
ブランブル専門のブリーダーもいないため、ペットショップとブリーダーから迎えることは困難を極めるでしょう。
そのため、ブランブルを飼いたいと思われた場合は、本場のアメリカから輸入することになります。
原産国のアメリカから輸入する場合は、ブランブルの価格と、飛行機などの輸送の費用が必要です。
さらに業者の仲介手数料なども合わせると、かなりの費用が必要であると考えた方がよいでしょう。しかし、本場のアメリカでも希少種になるため、輸入で入手することも難しいかもしれません。
日本では珍しい猫種でも海外のブリーダーさんと交渉して、輸入してくれるブリーダーもいます。
英語力や輸入の経験がないと不安になることも多いと思いますので、まずは信頼できるブリーダーさんに相談してみてください。
飼育頭数が極めて少ないため、寿命や病気についても不明な点が多いため、ブランブルを飼う前によく検討してください。
ブランブルを飼いたいと思われた方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。