ハバナの基礎情報
・日本語表記:ハバナ
・英語表記:Havana
・原産地:イギリス
・発生:人為的発生
・毛種:短毛種
・体格:セミフォーリン
・体重:オス3.5~4.7キログラム、メス2.7~3.8キログラム
・公認団体:CFA ・ TICA
ハバナの性格・特徴
ハバナは、チョコレート色の美しい被毛が魅力のイギリス原産の猫種です。
ハバナの性格や特徴、ハバナの名前の由来について紹介します。
ハバナの性格
ハバナは人懐っこく愛情深い性格で、人が大好きな猫です。
好奇心が旺盛で、とても賢く飼い主さんのことをよく見ています。コミュニケーションを取ることが好きなので、膝に乗って甘えることもあります。
寂しがり屋でやや嫉妬深いところがあるので、飼い主さんに注目してもらえないと拗ねてしまうかもしれません。
外交的な性格をしているので、ほかのペットとも仲良くできます。
しかし、ほかの子が飼い主さんと一緒にいると、やきもちを焼いてしまうことがあるので、多頭飼育には向いていません。
ハバナの特徴
ハバナは、アメリカとイギリスで基準が違います。アメリカではセミフォーリンですが、イギリスではオリエンタルに分類されています。
体重はオス3.5〜4.7キロ、メス2.7〜3.8キロ、スラっとしていますが筋肉質で、抱っこをすると重みを感じます。
名前の由来にもなっているチョコレートの被毛が特徴で、光沢がある美しい被毛をしています。
ひげが長いことも特徴で、トウモロコシのひげと呼ばれるひげをしています。
ハバナの名前の由来
ハバナは、CFAではハバナブラウン、TICAではハバナという名前で認定されていますが、どちらも同じ猫種です。
ハバナという名前の由来は、キューバの首都であるハバナの名産のタバコと、被毛の色が似ていたからだといわれています。
また、チョコトレーと色の被毛をもつ、ハバナウサギと毛色が似ているため名付けられたともいわれています。
しかし、ハバナウサギの名前も、ハバナ産のタバコとハバナウサギの毛色がそっくりだったことが、名前の由来になっているそうです。
そのため、ハバナのチャームポイントである美しいチョコレートの被毛が、ハバナの名産のタバコと似ていたことが、ハバナの名前の由来になったといえそうです。
ハバナの毛色・目の色
ハバナの毛色は、チョコレートです。しかし、ライラックになることもあります。
パターン(柄)は、単色のソリッドです。
またハバナの被毛は、高級家具や楽器に使用されている、マホガニーという木材と色が似ているので、毛色もマホガニーと呼ばれることがあります。
目の色は、グリーンです。エメラルドのように美しい瞳は、ハバナの魅力でもあります。
ほかの猫種のように模様もなく、毛色も目の色もバリエーションが少ないですが、チョコレートの被毛はハバナのチャームポイントとなっています。
ハバナの鳴き声
ハバナの鳴き声は、飼育頭数が少ないこともあって、詳しい情報がありませんでした。
しかし、シャム猫の遺伝子を受け継いでいるため、シャム猫のようによく鳴く子が多いかもしれません。
シャム猫は、「おしゃべり好きの猫」として有名で、飼い主さんに対して甘えたり、欲求があるときに、大きな声で鳴きます。
シャム猫は自己主張が強い性格をしているため、独特な大きな声でいつまでも鳴き続けることがあります。
ハバナも甘えん坊で、飼い主さんとコミュニケーションを取りたがる猫なので、飼い主さんに対して話しかけるように鳴くことがあるかもしれません。
かまってほしいときは、飼い主さんの顔を見ながら鳴いているので、声をかけてあげましょう。
また、コミュニケーションが不足してストレスにならないよう、一緒に遊ぶ時間や触れ合う時間を作ってください。
ハバナの寿命・病気
ハバナの寿命は、12〜14年くらいだとされています。
ハバナはとても数が少ない希少種になるため、好発する病気については明らかになっていません
しかし、シャム猫の遺伝子が入っているので、シャム猫が好発する疾患には注意が必要です。
尿路結石:尿管や膀胱、尿道に結晶や結石ができる泌尿器の疾患。水分の不足、ビタミン摂取の偏り、先天性、ストレスなどが原因で発症すると考えられます。
猫ヘルペスウイルス感染症:くしゃみや鼻水、咳、食欲不振などの風邪の症状が起こります。
猫ヘルペスウイルス感染症に罹患している猫との接触によって感染し、一度感染すると生涯ウイルスが体内に潜伏します。そのため、免疫力が落ちて体力がなくなると風邪症状が出ます。
猫カリシウイルス感染症:くしゃみや鼻水などの症状があり、猫ヘルペスウイルス感染症と似ていますが、口内炎を起こすことが特徴です。免疫力が十分ではない子猫が発症しやすいですが、成猫でも肺炎になると重症化して亡くなることもあります。
猫ヘルペスウイルス感染症、猫カリシウイルス感染症は、どの猫種でも発症することがあります。
100%ではありませんが、どちらもワクチンで予防ができるので、できる限りの対策をしていきましょう。
多頭飼育をしているときは、集団で感染する可能性があるので、風邪症状がある場合は接触させないようにしましょう。
ハバナの飼い方
ハバナは、飼い主さんと積極的に関わろうとする性格の猫なので、一緒に遊んだり触れ合う時間を作ってあげましょう。
やや嫉妬深いところがあるため、多頭飼育には向いていません。
コミュニケーションをしっかりと取る
ハバナは、甘えん坊で飼い主さんと一緒に過ごすことが好きな猫なので、触れ合う時間を作ってあげましょう。
寂しさからストレスが溜まると、大きな声で鳴いたり、飼い主さんの後をしつこく追いかけたりする行動が見られるので、コミュニケーションをしっかりと取っていきましょう。
遊び好きなので飼い主さんも一緒に遊んであげると喜びますが、キャットタワーなども設置して、1匹でも運動ができるようにしてあげてください。
とても賢い猫で芸などもできるようなので、根気強く教えてあげると覚えてくれるかもしれません。
多頭飼育は向いていない
ハバナは、寂しがり屋で甘えん坊な性格をしていて、やや嫉妬深いところがあります。
飼い主さんの注目を一身に集めたいタイプの猫なので、飼い主さんが注目してくれないと拗ねてしまいます。
自分だけに愛情を注いでほしいと思っているので、多頭飼育には向いていません。
1日に1回は軽くブラッシングする
短毛種なのでお手入れは難しくはありませんが、1日に1回は軽くブラッシングをしてあげましょう。
子猫の頃から少しずつブラッシングすることで、成猫になってからスムーズに行えます。
ブラッシングが不足すると、毛球症という病気になることもあります。
毛球症は、猫が毛づくろいをして飲み込んだ毛が、消化器官に溜まってしまい、吐いたり排泄できない状態のことです。
通常なら吐き出せる毛玉が吐けないので、食欲不振、嘔吐、下痢、便秘、吐こうするが吐けないなどの症状が起こりますので、まめにブラッシングをして毛球症を予防しましょう。
ハバナの歴史
ハバナが誕生したのは、1950年代のイギリスですが、アメリカに渡ってからも独自に発展してきました。
1952年にイギリスのマンロ・スミスさんをはじめ、ブリーダーがチョコレートポイントのシャム猫と、ロシアンブルーの交配を行いました。
そして、GCCFはこの猫種をチェスナットフォーリンショートヘアとして公認しました。
イギリスでは、シャム猫のようなエレガントな体型を追求したため、シャム猫との交配が盛んに行われ、体格もシャム猫と同じく、オリエンタルとしています。
アメリカに渡ってからも独自に繁殖が行われ、イギリスとは逆にシャム猫よりもどっしりとした体格に進化して、セミフォーリンとして分類されています。
猫種の公認団体のCFAでは、チョコレートの毛色のみを認定しています。
しかし、TICAでは1983年にライラックもチャンピオンシップに受け入れ、名前をハバナブラウンからハバナに変更しています。
アメリカでもとても数が少ない希少種となっていて、異種交配なども行われながら、種のさらなる発展のために繁殖が行われています。
ハバナの値段価格
ハバナは日本では認知度が低く、とても珍しい猫種になります。
日本ではブリーダーもいないようなので、ペットショップやブリーダーから購入することは困難です。
そのため、ハバナを家族に迎えたいと思ったときは、海外から輸入する方法になります。
しかし、ハバナを新種として公認しているアメリカでも、とても数が少ない希少種になりますので、家族として迎え入れるまでに時間がかかるかもしれません。
海外からハバナを迎える場合は、生体価格と飛行機などの輸送の費用が10〜20万円ほど、さらに仲介してくれた業者などの手数料が必要です。
珍しい猫種でも海外のブリーダーさんと交渉して、輸入してくれるブリーダーさんもいるようなので、まずは信頼できるブリーダーさんに相談してみてください。
チョコレート色の美しい被毛をもつハバナは、甘えん坊で人懐っこい性格でも、人々を魅了しています。愛情を注いであげるほど、飼い主さんに対しても愛や幸せを届けてくれます。
ハバナを飼いたいと思われた方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。