マンダレイの基礎情報
・日本語表記:マンダレイ
・英語表記:Mandalay
・原産地:ニュージーランド
・発生:自然発生
・毛種:短毛種
・体格:コビー
・体重:オス3~6キログラム、メス3~5キログラム
・公認団体:FIFe
マンダレイの性格・特徴
マンダレイは、バーミーズと黒猫の交配によって偶然に誕生した、ニュージーランド生まれの猫種です。
マンダレイの性格や特徴、マンダレイを公認している団体について紹介します。
マンダレイの性格
マンダレイは、人懐っこく、社交的な性格をしています。
マンダレイは、人見知りをすることが少なく、フレンドリーなので知らない人にも挨拶をしてくれることがあります。
飼い主さんにはよく懐き、ほかのペットとも仲良くできるため、多頭飼育に向いている猫種です。バーミーズと性格はよく似ていて、明るく懐っこいところが魅力で、愛嬌のある可愛らしい猫です。
マンダレイの特徴
バーミーズの遺伝子を受け継いでいるため、エレガントで美しい魅惑的な容姿をしています。
マンダレイの体重はオス3〜6キログラム、メス3〜5キログラムで、コビータイプに分類されています。
マンダレイは、黒真珠とも呼ばれる光沢のある美しい被毛が特徴です。
マンダレイの公認団体
マンダレイを公認しているのは、フランスのFIFe ( Fédération Internationale Féline ) 、ドイツのWCF ( World Cat Federation ) 、オーストラリアのACF ( Australian Cat Federation ) 、本国のニュージーランドのNZCF ( New Zealand Cat Fancy ) の4つの団体です。
アメリカのCFAやTICAには公認されていないため、まだ世界的に見ても珍しい猫種です。
オーストラリアでもブリーダーさんの数が少なく、希少種となっています。
マンダレイの毛色・目の色
マンダレイは、バーミーズやアビシニアン、シャム猫(サイアミーズ)と交配されていますが、模様については単色のソリッドのみです。
子猫の毛色や模様によって、バーミーズかマンダレイかに振り分けられるそうなので、一緒に生まれた兄弟猫でも、姉はバーミーズ、弟はマンダレイとなることがあるようです。
黒真珠とも呼ばれる真っ黒な被毛が魅力ではありますが、ブルー、チョコレート、クリーム、ライラックなどの毛色があります。
目の色はゴールドやオレンジになります。
これから、繁殖が進むにつれて、今の外見が変わる可能性があるかもしれません。
誕生してから歴史が浅い猫なので、さらなる進化が期待できる猫種です。
マンダレイの鳴き声
マンダレイは、鳴き声は小さく、集合住宅でも飼いやすい猫だといわれています。
バーミーズはシャム猫の遺伝子を受け継いでいるので、飼い主さんの声がけによく反応して、「にゃ〜」と答えてくれることから、「話し好きの猫」ともいわれています。
マンダレイも性格によっては、大きな声で鳴く子もいるかもしれません。
マンダレイは、人懐っこい性格なので、甘えん坊な子だと飼い主さんに注目してもらうために、大きな声で鳴いてアピールすることもあるかもしれません。
飼い主さんがかまってくれないと、ストレスになってしまうことがありますので、コミュニケーションはしっかりと取るようにしましょう。
マンダレイの寿命・病気
マンダレイの寿命は、10〜17歳といわれています。
マンダレイが好発しやすい疾患などについては、統計のデータを収集している段階になるので、詳しくは明らかになっていません。
しかし、バーミーズが発症しやすいといわれている病気には注意が必要です。
尿路結石:水分の不足、ビタミン摂取の偏り、先天性、ストレスが原因で発症すると考えられている泌尿器の疾患。
皮膚疾患:ノミやダニ、アレルギーによる炎症が原因で発症する。
猫伝染性腹膜炎(FIP):黄疸、発熱、食欲不振、下痢や嘔吐を引き起こす感染症。
マンダレイの飼い方
マンダレイは、活発で飼い主さんと遊ぶことも好きな猫なので、一緒に遊ぶ時間を作ってあげましょう。
たくさん運動をするので、若いころは高カロリーで栄養のある食事を与えましょう。
一緒に遊ぶ時間を作る
マンダレイは、飼い主さんと遊ぶことが大好きなので、おもちゃなどを使って一緒に遊んであげましょう。
マンダレイは、ほかの猫とも仲良くできるので、2匹以上猫を飼いたいと考えている方にもおすすめです。
2匹以上を飼育している場合でも、寂しいとストレスになることがありますので、1匹ずつたっぷりと愛情をかけてあげてください。
キャットタワーを設置する
マンダレイはすらっとしていますが、筋肉質で運動量が多い猫種です。
運動が不足すると太ってしまったり、ストレスが発散できなくなります。肥満は、関節に負担がかかるだけではなく、生活習慣病を発症する原因になるので注意しましょう。
キャットタワーを設置しておくと、1匹でもよじ登って楽しく遊んでくれるので、キャットタワーを置けるスペースを作ってあげてください。
バランスのよい食事を心がける
マンダレイは、オスでは6キロを超えることもある中〜大型の猫で、活発で運動量が多い猫種です。
2〜3歳頃までは、栄養のある高カロリーなフードを与えるようにしましょう。
しかし、若いときでもカロリーの高いフードの与えすぎは肥満の原因になるので、年齢に合ったキャットフードを選んでください。
また、人が食べている食事は、塩分の量も多く脂っぽいものが多いので、愛猫の腎臓病のリスクなどを減らすためにも、飼い主さんが食べる物は与えないようにしましょう。
マンダレイの歴史
マンダレイが誕生したのは、1980年代のことで、偶然の出来事から生まれました。
マンダレイは、突然変異した猫でもなく、人が意図して交配させた猫ではありません。
ニュージーランドで飼われていたメスのバーミーズが、あるとき逃げ出してしまい、短毛種の黒猫と交配してしまいました。
その結果、とても美しい黒い被毛をもつ子猫が産まれ、この子猫たちがマンダレイの基礎となりました。
子猫たちはブリーダーの注目を集め、繁殖が行われるようになりました。
アビシニアンやシャム猫とも交配されているようで、バーミーズなどのよいところを受け継いだ猫種となりました。
アメリカのCFAやTICAには公認されておらず、まだ世界的に見ても珍しい猫種ではありますが、さらに繁殖が行われて、日本でも認知されることが期待されます。
マンダレイの値段価格
マンダレイは、日本で入手することは非常に困難です。
マンダレイ専門のブリーダーもいないため、ペットショップとブリーダーから迎えることは困難を極めるでしょう。
そのため、マンダレイを飼いたいと思われた場合は、海外から輸入することになります。
海外から輸入する場合は、マンダレイの価格と、飛行機などの輸送の費用が必要です。
さらに業者の仲介手数料なども合わせると、かなりの費用が必要であると考えた方がよいでしょう。日本では珍しい猫種でも海外のブリーダーさんと交渉して、輸入してくれるブリーダーもいます。
英語力や輸入の経験がないと不安になることも多いと思いますので、まずは信頼できるブリーダーさんに相談してみてください。
日本では飼育頭数が少ないため、寿命や病気についても不明な点が多いため、マンダレイを飼う前によく検討してください。
マンダレイを飼いたいと思われた方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。