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スコマンチの基礎情報
・日本語表記:スコマンチ
・英語表記:sukomanchi
・原産地:イギリス
・発生:人為的発生
・毛種:短毛種・長毛種
・体格:セミフォーリン
・体重:オス3~6キログラム、メス3~6キログラム
・公認団体:TICA・CFA
スコマンチの性格・特徴
スコマンチは、スコティッシュフォールドと、マンチカンを交配させたミックスの猫です。スコマンチの性格や特徴を紹介します。
スコマンチは誕生して間もない猫種
スコマンチは、耳が垂れているスコティッシュフォールドと、短い足が特徴のマンチカンを交配させた猫です。
スコマンチは、TICAとCFAで認定されているようですが、公認団体のサイトでは、スコマンチの情報や詳細を確認することができませんでした。
多くの血統書の登録団体では、スコティッシュフォールドとマンチカンを掛け合わせたMIX猫(雑種)として扱われています。
猫種として確立できていないと考えられるため、ルーツなども明らかになっていません。
公認団体があるとはいっても、血統書が発行されていることはほとんどないので、血統書付きのスコマンチを入手することは非常に困難です。
スコマンチの性格
スコマンチの性格は、スコティッシュフォールドの温厚な性格を受け継いでいるようです。
スコマンチは、温厚で甘えん坊な性格です。
好奇心旺盛で、人見知りをせずに、誰とでも仲良くなれる外交的なところがスコマンチの魅力です。
スコティッシュフォールドと同様に、甘えん坊で寂しがり屋なので、長期間の留守番などはストレスになってしまうことがあるかもしれません。
いたずら好きですが、ドジっ子のようなかわいらしいところがあるので、スコマンチを見ていると癒されること間違いなしです。
人と遊ぶことが好きなので、小さなお子さんがいると、子どもの相手をして一緒に遊んでくれるかもしれません。
スコマンチの特徴
スコマンチは、スコティッシュフォールドの垂れ耳と、マンチカンの短足を受け継いだ外見をしていることが多いです。
スコティッシュフォールドは垂れた耳が特徴ですが、耳が垂れる確率は約30%と低いです。
スコマンチも耳が垂れることがありますが、耳が立った猫の方が高確率で生まれると考えられます。
また、マンチカンはダックスフンドのような短足が特徴の猫ですが、スコマンチも短い足がチャームポイントです。
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スコマンチの毛色・目の色
スコマンチは、公認団体が発表している詳細な情報は、確認することができませんでした。
そのため、スコマンチの毛色と目の色については、スコティッシュフォールドと、マンチカンに共通して見られる色を以下に紹介していきます。
必ずしも以下の毛色と目の色になるわけではありませんので、気になることがあれば、子猫を実際に見てブリーダーさんに確認をするようにしてください。
スコマンチの毛色は、ブラック、ホワイト、レッド、ブルー、クリームなどがあると思われます。
パターン(柄)は、ソリッド、タビー、タビー&ホワイト、シルバー&ゴールデン、スモーク&シェーデッド、キャリコ&バイカラーなどの毛色を受け継ぐ可能性があります。
スコティッシュフォールドとマンチカンは、豊富な目の色があるため、スコマンチもそれを受け継ぐ可能性が高いです。
目の色は、サファイアブルー、ブルー、アクア、グリーン、ヘーゼル、イエロー、ゴールド、オレンジ、カッパー、オッドアイなどがあると思われます。
スコマンチの鳴き声
スコティッシュフォールドとマンチカンは、鳴き声が小さい猫種とされているので、スコマンチも鳴き声は大きくないです。
鳴き声が小さい猫種でも、甘えん坊な性格の子であれば、飼い主さんにかまってほしくて、頻繁に鳴くことがあるかもしれません。
しかし、基本的には大きな声で鳴き続けることは少ない猫種であるため、鳴き声で飼い主さんがストレスになるようなことはほとんどないと思われます。
あまり鳴かない猫が鳴いているときは、飼い主さんに何かを要求しているのかもしれません。
猫からの要求としては、ごはんがほしい、一緒に遊んでほしい、甘えたい、ドアを開けてほしい、トイレを掃除してほしいなどがあります。
猫はツンデレですが、甘えん坊な性格をしている子が多いので、猫が嫌がらないように注意しながら、しっかりとコミュニケーションを取っていきましょう。
スコマンチの寿命・病気
スコマンチの寿命は、統計を取っている段階であるため、はっきりとはわかっていませんが、平均的には、10〜13歳くらいだと言われています。
猫の平均寿命が15歳以上であるため、スコマンチの寿命は平均よりも少し短いです。
スコマンチの寿命が短い原因は、遺伝疾患の発症が多いスコティッシュフォールドの遺伝子を受け継いでいることが考えられます。
スコマンチは、スコティッシュフォールドと、マンチカンが好発する疾患になるリスクが高いと思われます。特にスコティッシュフォールドによくみられる、遺伝が原因の疾患に注意しましょう。
骨軟骨異形成症:軟骨に骨瘤というコブができる遺伝性の疾患で、痛みや歩行困難などの症状が起こります。
関節が腫れる、しっぽが変形するなどの外見の変化も見られるため、飼い主さんがおかしいと感じるような異常がある場合は、速やかに獣医さんに診てもらいましょう。
外耳炎:細菌によって外耳道に炎症が起こる疾患で、耳が垂れたりカールしている猫に多い病気です。
椎間板ヘルニア:骨と骨の間でクッションの機能をしている椎間板が、正常な位置から飛び出して、神経を圧迫してしまう疾患。
犬ではダックスフンドが好発する疾患ですが、マンチカンは猫界のダックスとも呼ばれる猫種で、同じく胴長という特徴があるため発症しやすいです。
毛球症:ブラッシングの不足などが原因で、猫が毛づくろいをして飲み込んだ毛が、消化器官に溜まって、吐き出すことができない状態のことです。
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スコマンチの飼い方
スコマンチは、短足の猫であるため、椎間板ヘルニアなどの病気を予防するために、高いところから飛び降りないように注意しましょう。スコマンチを飼うときの飼育のポイントを紹介します。
キャットタワーは低いタイプにする
スコマンチは、短足なので高いところにジャンプすることは苦手です。
キャットタワーは、大中小と高さも種類がたくさんあるので、スコマンチの場合は低いキャットタワーを用意してあげましょう。
パタパタと短い足で走ったり、遊んだりするので、自由に遊べるスペースは作ってあげましょう。
キャットタワーは、おもちゃが付いているもの、また猫が寝られるハンモックなどが付いているものがありますので、お店に行って探してみてください。
高いところから飛び降りないように注意する
椎間板ヘルニアになりやすい猫は、高いところから飛び降りないように注意が必要です。
ほかの活発で跳躍力がある猫種のように、テーブルやタンスの上を飛び回るような猫ではありませんが、もしかすると腰くらいの高さであれば、椅子などを経由して登ることがあるかもしれません。
胴長で短足の猫は関節に負担をかけやすいので、ソファーから降りただけでも椎間板ヘルニアになる可能性があります。
ペット用の階段スロープがお手頃な値段で売られているので、ソファーなどの飛び降り防止に、設置してあげることもおすすめです。
耳の手入れとブラッシングは適度に行う
耳が折れている子の場合は、耳の中が蒸れることで細菌が繁殖して、外耳炎になることがあります。
耳掃除は、過剰に行う必要はありませんが、まめに様子を見て掃除をしてあげてください。
また、ブラッシングの不足は毛球症という病気の原因になることもありますので、長毛種は週に2〜3回はブラッシングをしてあげましょう。
シャンプーをするときは猫を桶などに入れて、お湯の入れすぎには十分注意して行いましょう。短足の猫は溺れやすいので、足がしっかりと着いて、顔がお湯に浸かっていない状態でシャンプーをしましょう。
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スコマンチの歴史
スコマンチは、耳が垂れているスコティッシュフォールドと、短い足が特徴のマンチカンを交配させた猫であることはわかっています。
名前を見てもわかりますが、スコティッシュフォールドの頭文字の「スコ」と、マンチカンの頭文字の「マンチ」を組み合わせて命名されました。
スコマンチは、TICAとCFAで認定されているようです。しかし、公認団体のサイトでは、スコマンチの情報や詳細を確認することができませんでした。
アメリカやイギリスの血統書の登録団体では、スコマンチは種として確立するには至っていないようです。
スコティッシュフォールドの原産国であるイギリスでは、スコティッシュフォールドの繁殖を廃止するべきであるという指摘もあります。
そのため、スコマンチのようにスコティッシュから派生した新種の認定は、より困難を極めるでしょう。
海外の多くの公認団体では、スコマンチはスコティッシュフォールドと、マンチカンを掛け合わせたMIX猫(雑種)として扱われています。
まだ誕生したばかりの新種であるため、血統書が発行されていることは、ほとんどありません。
そのため、日本では血統書があるスコマンチを、ペットショップなどで入手することは非常に困難です。
スコマンチの値段価格
スコマンチは、ペットショップではミックス猫という表記をされているのではないかと思われます。
MIX(スコティッシュフォールドとマンチカン)とプレートなどに書いてあることが多いので、MIXと書いてある場合はよく確認をしてみてください。
スコティッシュフォールドとマンチカンは、日本では知名度が高く、非常に人気のある猫種です。
どちらの猫種もとても特徴的な外見をしていて、性格を見てもとても魅力的で、初心者でも飼いやすい猫です。
しかし、日本ではスコマンチの繁殖を専門的に行っているブリーダーさんは確認できませんでした。そのため、ペットショップやブリーダーからの購入は困難を極めるでしょう。
スコティッシュフォールドは、遺伝疾患を好発する猫種であるため、スコマンチも遺伝疾患になる可能性が高いです。
スコマンチを家族に迎えてから、病気が心配になる方もいるようなので、飼う前にスコティッシュフォールドやマンチカンが好発する疾患を調べることをおすすめします。
また、ペットショップや仲介業者などでは、血統書があるスコマンチだと紹介されることがあるようです。
しかし、海外の団体でも判断基準が定かではないような状態なので、本当に血統書があるのかは曖昧なところです。
血統書がTICAとCFAではない場合は、偽物である可能性がありますので、よく確認するようにしてください。
スコマンチを飼いたいと思われた方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。