
トイボブの基礎情報
・日本語表記:トイボブ
・英語表記:Toybob
・原産地:ロシア
・発生:突然変異
・毛種:短毛種
・体格:セミコビー
・体重:オス2キログラム、メス1.7キログラム
・公認団体:なし(予備登録:TICA)
トイボブの特徴・性格
トイボブはロシアが原産の猫で、シャム猫のような外見と短いしっぽが特徴です。
トイボブの特徴や性格、世界一小さい猫といわれているトイボブの魅力について紹介していきます。
世界一小さな猫
トイボブは、ロシアが原産の猫で、世界一小さい猫だといわれています。
トイボブの体重は、オスでも2キロくらいの大きさで、2.5キロを超えることはほとんどないようです。
猫種について詳しく知っている方は、「シンガプーラが世界最小の猫ではないか」と思われたかもしれません。
シンガプーラは、猫種の公認団体である「CFA」が公認している純血の猫の中では、世界最小の猫種です。シンガプーラは、成猫のオスでも2〜3キロほどなので、ほかの猫種と比べると小さい猫です。
しかしトイボブは、イギリスやアメリカなどの公認団体は猫種として認定していません。
そのため、すべての猫種を含めると、シンガプーラよりもトイボブの方が小さいため、世界一小さい猫とされています。
トイボブの特徴
トイボブの外見は、シャム猫にとてもよく似ています。
しっぽがとても短く、子猫と間違われるくらいの小さな体がトイボブの特徴です。
「Toy」はおもちゃを指す言葉ですが、小さいという意味もあるため、トイボブは小さなボブテイルを意味しています。
また、トイボブの短いしっぽは、ポンポンテイルとも呼ばれています。
トイボブの性格
トイボブは、穏やかで人懐っこく、甘えん坊な性格をしています。
フレンドリーな性格をしているため、家族以外の人に対しても、警戒して攻撃するようなことはほとんどありません。
とても甘えん坊なので、1匹だけでの留守番は苦手です。飼い主さんへの愛情表現をよくしてくれる猫なので、すりすりと体をこすりつけてくる可愛らしいところがあります。
トイボブは、出産をしてからもフレンドリーな性格は変わらないようです。
産後の警戒心が強くなっている時期にも関わらず、飼い主さんの前まで子猫を運んで来て見せてくれることもあります。
とても活発で好奇心が旺盛な性格なので、キャットタワーやおもちゃを用意して遊べるようにしてあげましょう。

トイボブの毛色・目の色
トイボブの毛色や模様は、シャム猫とよく似ていて、シール(ブラック)の毛色にポイントがあります。
全体的には白い毛色をしていますが、顔や耳、手足、しっぽは黒っぽい色になっています。目の色は、ブルーです。
シャム猫(サイアミーズ)は、サイアミーズ遺伝子があるため、体温によって毛の色が変化しますが、トイボブにもこの遺伝子が存在するのか、また毛色が変わるのかは確認できませんでした。
トイボブの先祖は、シャム猫であるといわれているので、もしかすると毛色が温度によって変わるかもしれません。
サイアミーズ遺伝子は、体温が低いところでは機能せず、体温が高いところでは毛の色が白くなります。
シングルコートの短毛種なので、お手入れは難しくありません。週に1〜2回のブラッシングを行ってあげましょう。
トイボブの鳴き声
トイボブの先祖は、シャム猫(サイアミーズ)であると考えられるので、もしかするとよく鳴く子もいるかもしれません。
猫の鳴き声の大きさや鳴く頻度は、性格や性別によっても異なるので、同じ猫種でもほとんど鳴かない子もいれば、びっくりするほど大きな声で鳴く子もいます。
トイボブは、鳴き声が静かな猫というよりは、大きい声で鳴く子が多いようです。
しかし、日本では飼育頭数が少ないので、鳴き声に関する具体的な情報はわかりませんでした。
甘えん坊な性格の子はよく鳴きますし、シャム猫はおしゃべり好きの猫と言われるほど鳴くことが多い猫です。
そのため、トイボブも鳴く頻度が多いかもしれないということは、頭の片隅に入れておいてください。
トイボブの寿命・病気
トイボブの寿命は、16〜20歳とされています。猫の平均寿命は15歳なので、トイボブは猫全体の平均よりも、長い寿命であるといえそうです。
トイボブは体が小さい猫ですが、健康的な猫であるといわれています。現在は、先天的な疾患などは報告されていません。
トイボブは飼育頭数が少ないため、現在は病気に関するデータもとても少ないです。
トイボブが好発する疾患、特に注意が必要な疾患や健康の問題も、すべて明らかになっているわけではありません。
そのため愛猫の様子を見ていて、気になることがあれば速やかに動物病院を受診してください。

トイボブの飼い方
トイボブは、飼い主さんのことが大好きな甘えん坊で、1匹だけでの留守番が苦手です。
トイボブを飼うときは、性格や特性を理解して飼育していきましょう。
留守番が苦手
トイボブはとても甘えん坊な性格をしていて、1匹だけでの留守番が苦手です。
お仕事の都合などもあるかと思いますが、できるだけ長時間の留守番は避けるようにしましょう。
愛猫だけで留守番をさせたあとは、たくさん褒めて一緒に遊んであげてください。
しつけは根気よく行う
トイボブは活発で好奇心が旺盛なので、遊びのつもりでテーブルに乗って、物を落としてしまうことがあるかもしれません。
また壁で爪とぎをしたり、カーテンによじ登ろうとするなど、イタズラをしてしまうことがあります。
猫は大声で叱ったり叩いてしまうと、飼い主さんのことを怖がるようになったり、トラウマになってしまうこともあります。
イタズラをして困るようなものは、片付けるようにして、やってはいけないことをしたら「ダメ」と1回だけ叱りましょう。
トイボブのしつけは、気長に根気強く行っていきましょう。
キャットタワーを設置する
トイボブは高いところに登ることが好きなので、キャットタワーを設置してあげましょう。
運動は健康な体を維持するために重要で、ストレスの発散にもなりますので、走ったり登って遊べる環境を作ってあげてください。
トイボブは、飼い主さんと一緒に遊ぶことも大好きなので、おもちゃなどを使ってたくさん遊んであげてください。

トイボブの歴史
トイボブは、ロシアが原産の猫で、1980年頃に発見された新しい猫種です。
海外ではトイボブと呼ばれていますが、正式にはスキフトイボブテイルという名前です。
ロシアのブリーダーが2匹の野良猫を拾ったことが、トイボブの誕生のきっかけでした。この野良猫はシャム猫によく似た模様をしていました。
「スィ-マ」というメス猫は体がとても小さく、「ミーシュカ」というオス猫はしっぽが短く曲がっていました。
この2匹から生まれた子猫は、どの子もしっぽが短かったようです。このしっぽが短い子猫たちは、ブリーダーの知り合いなどに譲られていたそうです。
あるとき「クーツィイ」という名前のオス猫が生まれましたが、この子は兄弟の中でも特にしっぽが短かったようです。
「ロシア猫科動物協会」(FAR)に加入したブリーダーは、クーツィイを団体の人に見せたところ、繁殖を進めるべきだという話になったため、トイボブの繁殖が始まりました。
キャットショーに出場したトイボブは、マスコミなどにも取材され話題になりました。
トイボブの起源となった野良猫は、シャム猫であったといわれていますが、体が小さいことやしっぽが短いなどの身体的特徴は、突然変異により出現したのではないかと考えられています。
現在、トイボブを新種として公認しているのは、ドイツのWCF ( World Cat Federation ) のみです。
原産国であるロシアにも、猫種の血統を公認する団体がありますが、こちらでは登録されていないようです。
世界的な猫種の公認団体であるTICAは、レジストレーションオンリー(予備登録)をしていますが、新種として公認しているわけではありません。
日本だけではなく、世界的にもこれから繁殖が進んでいく猫種なので、これから徐々に数を増やしていくことが期待されています。
トイボブの値段価格
トイボブは、世界的に見てもとても希少種になるので、日本で入手することは極めて難しいでしょう。
ペットショップでは販売されていないと思われますので、店舗で購入することはほぼ不可能です。
しかし、トイボブの繁殖を行っているブリーダーは、数がとても少ないですが日本にもいるので、電話などをして確認をしてみてください。
ブリーダーの場合は、50〜100万円以上で取引されることが多いようです。
しかし、トイボブは日本でもとても数が少ない猫種になるので、200〜300万円の値段になることもあるようです。また、高額だと500万円になることもある猫種です。
また、海外でもトイボブは数が少ない希少な猫であるため、100〜250万円の値段になります。
日本で購入できない場合は、海外から輸入する方法もありますが、郵送の費用などもプラスされるため、かなりの費用が必要になることを覚えておいてください。
今回は、トイボブの性格や特徴、病気や歴史についても紹介しました。とても希少で見かける機会が少ない猫種ですが、これから繁殖が行われて、家庭でも飼われるようになることを期待しています。
トイボブを飼いたいと思われた方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。