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【コリア・ジンドー・ドッグ】性格・寿命・値段などまとめ!

コリア・ジンドー・ドッグ - Korea-jindo-Dog



コリア・ジンドー・ドッグの基礎情報

・日本語表記:コリア・ジンドー・ドッグ
・英語表記:Korea Jindo Dog
・原産地:韓国
・発生:自然発生
・種類:原始的な犬/スピッツ
・サイズ:中型犬(45〜55cm)
・体重:オス18kg~23kg、メス15kg~19kg



コリア・ジンドー・ドッグの性格・特徴

コリア・ジンドー・ドッグは「珍島犬(チンドけん)」とも呼ばれ、強い狩猟本能と警戒心をもつ、韓国原産の犬種です。

コリア・ジンドー・ドッグの性格

コリア・ジンドー・ドッグは、強い警戒心が特徴的で、他人に対して、強く警戒し、触られることを嫌います。

また、他の動物に対しても同様に嫌がる傾向があり、多頭飼いには向いていません。この傾向は、とくにオスに顕著にみられるもので、番犬としての適性は高いです。

頑固で独立心が旺盛のため、しつけや訓練も初心者には難しく、犬の訓練の熟練者向けの犬種です。狩猟本能がいまだに残っているため、大胆で勇敢なところがあります。

コリア・ジンドー・ドッグの特徴

コリア・ジンドー・ドッグは、「ピンと立った直立耳」と「巻き尾もしくは鎌尾」が特徴的です。

体は均整が取れ、敏捷で力強く、威厳のある印象を強く与える犬種です。耳は三角で分厚く、尻尾の先端はホック(くるぶし)に届く長さで、豊富な飾り毛があります。

とくに尾と大腿部の後ろの毛が長めになっています。見た目は、秋田犬や柴犬といった日本犬によく似ており、体の大きさは甲斐犬に近いです。

外交にも使われた韓国の天然記念物

2000年の南北首脳会談の際に、北朝鮮の金正日総書記から豊山犬を送られた金大中大統領が、返礼にコリア・ジンドー・ドッグを送ったという有名なエピソードがあります。

韓国では、コリア・ジンドー・ドッグは天然記念物に指定されています。日本では「珍島犬(チンド犬)」と呼ばれることがあります。

秋田犬や柴犬によく似た外見をした犬種です。

というのもコリア・ジンドー・ドッグは、日本の6犬種(柴犬・秋田犬・甲斐犬・紀州犬・四国犬・北海道犬)のうち、北海道犬を除いた5犬種と、同じルーツをもっているといわれています。

そのため、日本人にとって馴染みやすい外見ですが、警戒心が強いため、初めて会うコリア・ジンドー・ドッグに、急に触れることは控えた方がいいでしょう。

コリア・ジンドー・ドッグ - Korea-jindo-Dog




コリア・ジンドー・ドッグの毛色・目の色

コリア・ジンドー・ドッグの被毛は、上毛は硬く開立(開いてたって生えている)しており、下毛はやわらかく密に生えている、ダブルコートです。

背中と尻尾の被毛は長くなっており、とくに尾と大腿部の後ろの毛は長めです。

綺麗好きな性格のため、シャンプーは適宜行うようにしてください。ブラッシングは普段は週に1回程度、スリッカーブラシを用いて行います。

抜け毛がありますので、換毛期はさらに回数を増やすといいでしょう。被毛のケアは、比較的簡単な犬種です。

ジャパンケネルクラブによると毛色は、レッド、フォーン、ホワイト、ブラック、ブラック&タン、ウルフ・グレー、ブリンドルがあります。

コリア・ジンドー・ドッグの目は、頭部に対してやや小さくダーク・ブラウンでアーモンド形をしています。目尻が耳に向かってややつり上がっているのも特徴です。


コリア・ジンドー・ドッグの鳴き声

コリア・ジンドー・ドッグの鳴き声は、大きく鋭い迫力のある鳴き声です。

普段は吠えやすい犬種ではありません。ただし、警戒心が非常に強いため、侵入者を察知したり、他の動物が自分のテリトリーに入ってきた時には、激しく吠えることがあります。

とくにオスは、同性の犬種を嫌うという独特の習性がありますので、家の近くにオスの犬が近づいた時には吠えて威嚇します。

室外で飼育する場合には、通りや門から、犬舎を離し、視界に人通りのある道路が見えないようにした方がいいでしょう。

子犬の時に社会性を身につけたり訓練やしつけを行っても、この習性が残る可能性があります。この犬種の個性や習性を理解した上で飼育するようにしましょう。


コリア・ジンドー・ドッグの寿命・病気

コリア・ジンドー・ドッグの寿命は、12歳〜14歳で、中型犬としては平均的な寿命です。

甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンの分泌が減少することで、体にさまざまな症状が現れる疾患。甲状腺機能低下症を発症すると、「元気がなくなる」「顔つきがぼんやりする」「脱毛」「肥満」「暖かい季節でも寒がる」などの症状がみられます。

血液中のホルモン濃度を測定する血液検査を行うことで、診断できる疾患です。自分の免疫システムが自らの甲状腺を破壊してしまう免疫介在性と、遺伝性による甲状腺機能不全が原因として考えられています。

甲状腺ホルモンを投与し、不足しているホルモンを補充する治療を行います。基本的には、生涯投与し続けなければなりません。

甲状腺機能低下症は、予防法のない疾患ですので、早期発見早期治療が大切です。また、親犬や兄弟犬の病歴を確認しておくこともおすすめします。

円板状エリテマトーデス(DLE):皮膚に異常が現れる自己免疫疾患。「鼻の色が白くなる」「鼻全体にかさぶたができる」など鼻に症状が現れます。皮膚の基底膜に発生する自己免疫疾患です。

基底膜とは、表皮と真皮の間にある薄い膜のことで、皮膚の機能を維持する上で重要な役割ももっています。円板状エリテマトーデスは、犬によくみられる疾患で「コリーノーズ」「鼻日光皮膚炎」とも呼ばれます。

明確な原因は不明とされていますが、夏の日差しの強い季節に、発症することが多く、紫外線が危険因子と考えられています。

外用剤や内服による内科的治療が行われ、治療は長期に及び、跡が残ってしまうこともあります。

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コリア・ジンドー・ドッグのしつけ・飼い方

コリア・ジンドー・ドッグがもつ、強い警戒心と狩猟本能をよく理解した上で飼育する必要がある犬種です。

初心者に飼育は難しい犬種

コリア・ジンドー・ドッグは、頑固で独立心が旺盛な犬種です。

しつけや訓練の際に、頑固な性格のために、なかなかいうことをきかず苦労することが多いようです。

飼い主に対しては、忠実で従順な犬種ですが、主人と認められるには、信頼関係を築く必要があります。

触れ合う時間も大切ですが、威厳をもった態度で、一貫した姿勢をとり、しつけにあたる必要があります。

十分なしつけや訓練が行われなければ、攻撃的な成犬に育ってしまうため、注意してください。

豊富な運動量が必要な元狩猟犬

コリア・ジンドー・ドッグは、現在でも狩猟本能が強く、運動欲求も高い犬種です。

毎日の散歩や運動は、欠かさず行うようにしてください。1日2回1時間ずつ行い、他にも自然に触れられる山などを散歩すると喜ぶでしょう。

屋外でアクティブに過ごすことが好きな人が飼い主に向いています。

オスの場合は、散歩中やドッグランなどで、他のオス犬とトラブルにならないように注意することも必要です。力が強いのでリードはしっかりと握っていましょう。

ペットシッターやホテルはストレスになる

コリア・ジンドー・ドッグは、飼い主や家族への依存度が低いので、お留守番をさせても、分離不安症を起こす心配はありません。

しかし、他人に対して強い警戒心を抱くため、ペットホテルやペットシッターを利用すると大きなストレスがかかります。

それだけではなく、施設のスタッフに対し攻撃的になったり、コントロールができなくなるでしょう。

動物病院に関しても、病気になったときに、診察を受けることができるように、子犬の時から同じ獣医師に診てもらい信頼関係を築くことが大切です。

日常ケアで、口の中や、爪、耳、まぶた、などを触ったり観察することで、触られても嫌がらないように慣れさせるといいでしょう。

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コリア・ジンドー・ドッグの歴史

コリア・ジンドー・ドッグの起源に関する文書による記録はなく、ルーツについて定かではない点が多い犬種です。

朝鮮半島の南西部に位置する珍島で、数世紀にわたって生息していたと考えられています。しかし、古代の起源については、いくつかの説が存在しています。

13世紀に高麗(現在の朝鮮半島に位置する国)がモンゴル帝国の従属国となっていた際に、モンゴル帝国の軍用犬と高麗の在来犬の交雑によって誕生しました。

その後、モンゴル帝国に対抗する勢力が珍島へ逃れる際に、この犬種を連れて行き、モンゴル帝国が撤退した後も、珍島にとどまっているという説があります。

現在一番有力な説として考えられているのは、コリア・ジンドー・ドッグは朝鮮固有の犬種で、当時珍島では郵送が困難であったため、保護されていたという説です。

韓国では犬食文化がありましたが、コリア・ジンドー・ドッグは食用ではなく、猟犬として飼育されていました。

1938年に韓国で天然記念物に指定されています。

その後、1945年に第二次世界大戦が終わると、絶滅の危機に瀕しますが、1952年に李承晩大統領により珍島犬保護法が制定され、1967年には韓国珍島犬保護育成法が制定されました。


コリア・ジンドー・ドッグの値段価格

コリア・ジンドー・ドッグのブリーディングは、現在日本では行われておらず、ジャパンケネルクラブの犬籍登録数は2022年の時点で0です。

この犬種を迎え入れたい場合には、韓国から輸入する必要があります。

現地のブリーダーともやりとりを代行してくれる、ペット輸入代行業者を介して輸入する方法がありますが、一般的には諸経費を含めて50万円ほどかかります。

コリア・ジンドー・ドッグに興味のある方は、韓国に旅行した際に探してみることをおすすめします。

コリア・ジンドー・ドッグの飼育について検討されている方は、ぜひ本記事を参考にしていただければと思います。

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