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【ラブラドール・レトリーバー】性格・寿命・値段などまとめ!

ラブラドール・レトリーバー-Labrador-Retriever



ラブラドール・レトリーバーの基礎情報

・日本語表記:ラブラドール・レトリーバー
・英語表記:Labrador Retriever
・原産地:カナダ
・発生:人為的発生
・種類:ポインター/セター以外の鳥猟犬
・サイズ:大型犬(54cm~60cm)
・体重:オス 29kg~36kg、メス 25kg〜32kg



ラブラドール・レトリーバーの性格・特徴

ラブラドール・レトリーバーは、家庭犬としてだけではなく、麻薬探知犬、盲導犬としても活躍している優秀な犬種です。

ラブラドール・レトリーバーの性格

ラブラドール・レトリーバーは、優しく穏やかで愛情深い性格が魅力の犬種です。

警戒心が薄く、攻撃性もないため、子供や他の動物とも仲良く遊びます。賢く落ち着きがあるため、しつけや訓練はしやすいですが、子犬の時期は非常にやんちゃで、甘やかすとわがままに育ってしまいます。

頭が良いため、正しく訓練することが重要です。プロの訓練士にトレーニングを依頼することも検討してみてください。

散歩では、リードトレーニングしなければ、力が強くコントロールが大変になりますので、子犬のうちにトレーニングを完了させておきましょう。

ラブラドール・レトリーバーの特徴

ラブラドール・レトリーバーは、骨太で筋肉質な体型をしており、カワウソの尾と呼ばれる、根元から太い尻尾が特徴的です。

スカルは幅広く肉のつきすぎないすっきりとした頬です。マズルも力強く、尖っていたり弱々しさがありません。

鼻は幅広く、鼻腔も発達しており、鋭い嗅覚をもっています。胸と肋も幅広く深いため、胃捻転には注意しましょう。

2タイプ存在するラブラドール・レトリーバー

ラブラドール・レトリーバーには、ドッグショー用に外見を重視した「イングリッシュタイプ」と、作業能力を重視した「アメリカンタイプ」が存在しています。

一般的には、イングリッシュタイプの方が小柄で、胴が短く全体的にがっしりとした体格をしています。性格もややおとなしいといわれています。

一方、アメリカンタイプは、体高が高く比較的細身で、イングリッシュタイプと比べると細長い頭部と鼻をもっています。

また、他にオーストラリアンタイプと呼ばれる系統も存在しており、欧米ではあまり見かけませんが、アジアではこのタイプが主流です。

ラブラドール・レトリーバー-Labrador-Retriever




ラブラドール・レトリーバーの毛色・目の色

ラブラドール・レトリーバーは、短毛で密に生えた被毛をもっています。ウェーブ状の毛や飾り毛はありません。

手触りは堅く、下毛はあらゆる天気に耐えられるつくりです。

密に生えた被毛は、年間を通して抜け毛があり、毎日のブラッシングが必要です。換毛期には、さらに抜け毛が増えますので、1日2回程度が適切です。

スリッカーブラシで抜け毛を取り除いた後は、コームで整えてあげましょう。

ラブラドール・レトリーバーの毛色は、全体的にブラック、またはイエロー、レバー/チョコレートがあります。

イエローは明るいクリーム色からレッド・フォックスまであります。胸に小さなホワイトの斑がある個体もおり、胸のメダルとも呼ばれます。

ラブラドール・レトリーバーの目は、中くらいの大きさで、色はブラウンまたはヘーゼルです。理解力のある優しい表情が特徴的です。


ラブラドール・レトリーバーの鳴き声

ラブラドール・レトリーバーは、穏やかで社交的な性格のため、見知らぬ人に対して警戒心から吠えたり、威嚇するようなことはありません。

しかし、賢く物覚えが良いため、子犬の時に要求吠えに応えてしまうと、吠えやすい犬種になりますので、注意してください。

基本的には穏やかで不必要に吠えない犬種です。

運動量が豊富なため、運動不足になったり退屈になると、ものを破壊したり無駄吠えなど問題行動をおこすことがあります。

また、人が大好きで甘えん坊なので、留守番が長かったり、構ってもらえないと同じくストレスから問題行動を起こしますので注意してください。


ラブラドール・レトリーバーの寿命・病気

ラブラドール・レトリーバーの寿命は12歳〜14歳です。

腫瘍:良性から悪性までの細胞の増殖によりできる細胞の塊。レトリーバー種は、腫瘍ができやすいといわれており、ラブラドール・レトリーバーも同様に注意が必要です。

悪性度や、腫瘍の発生した場所、進行度によっては命にも関わります。腫瘍は、組織球肉腫、肥満細胞腫、リンパ腫、口腔内腫瘍などさまざまで、発生する場所もさまざまです。

日頃から、スキンシップして体を触り、しこりや膨らみがないか確認してください。

口の中にも腫瘍ができることがありますので、歯磨きを習慣化することで早期発見に繋がります。加えて、食欲、排尿、排便などを観察することで、異常に早めに気がつけるようにしてください。

転移する前に切除することで再発の確率が低くなりますが、転移したり、切除しにくい場所に発現した場合は、予後が悪くなります。

股関節形成不全:股関節の異常により、歩行困難を生じる疾患。股関節形成不全は、大型犬に多い疾患で、ラブラドール・レトリーバーも発症しやすい犬種です。

原因には、遺伝的に発症することが多く予防が難しいとされていますが、成長期に過度な運動により股関節に負荷をかけることも、発症の引き金になります。

また、肥満も股関節に負担がかかります。バランスの良い食事とカロリーコントロールを心がけましょう。

この犬種は、食いしん坊で肥満になりやすいため、とくに注意してください。

胃捻転胃拡張症候群:胃が多量のガスで膨れ上がり(胃拡張)、胃がねじれること(胃捻転)によって発症する疾患。ラブラドール・レトリーバーは、胸が深く胃捻転になりやすい犬種です。

不安そうにウロウロする、吐きそうな様子なのに吐けない、よだれを垂らすといった初期症状がみられたら、急いで動物病院を受診する必要があります。

胃捻転の治療は、緊急手術になることがほとんどです。それでも処置が遅れると、命を落とす危険性がある怖い疾患です。

胃捻転の予防には、最低でも食後1時間の運動を避ける、一度にたくさんの量を食べずゆっくり食べさせる、食後3時間程度は静かに過ごさせるといいとされています。

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ラブラドール・レトリーバーのしつけ・飼い方

ラブラドール・レトリーバーは、日本では家庭犬としても知名度が高い犬種です。少しでも長く、元気に過ごしてもらえるような飼育方法をご紹介します。

十分な運動とスキンシップが大切

ラブラドール・レトリーバーは、運動量が非常に豊富で、とくに若いうちはやんちゃなため、思いっきり体を動かして、エネルギーを発散させましょう。

散歩は毎日朝夕1時間ずつ欠かさず行ってください。他にも飼い主と遊ぶことが好きなため、ボール遊びや水遊びを一緒にしてあげるといいでしょう。

散歩に関しては、引っ張る力が非常に強いため、リードトレーニングを済ませていなければ子供や力の弱い人がリードを持つのは危険です。

子犬のうちに、しっかりとリードトレーニングを済ませておくようにしてください。

食いしん坊で太りやすい

ラブラドール・レトリーバーは、食べることが大好きな食いしん坊です。

欲しがるままに、ご飯やおやつをあげていると、あっという間に肥満になってしまいます。毎日のフードは栄養バランスの整った総合栄養食を適正量あげることが大切です。

また、パピー期、成長期、避妊去勢手術後、高齢期などそれぞれの時期にあったフードを選ぶことも大切です。

おやつもあげすぎないように、またヘルシーなものを選ぶようにしてください。

賢いためブレないしつけが大切

ラブラドール・レトリーバーは、非常に賢いため、しつけや訓練が行いやすいと思われています。

しかし、誤った方法でしつけを行ったり、家族のなかで指示が異なっていたり、しつけの内容がぶれていると、混乱してしまいます。

また、記憶力が良いため、一度覚えてしまった間違えたことを修正するのは時間がかかります。

犬の訓練に自信がない場合には、この犬種の本来の良さを引き出すためにも、プロの訓練士によるトレーニングを検討してみてください。

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ラブラドール・レトリーバーの歴史

ラブラドール・レトリーバーは、カナダで生まれイギリスで発展した鳥猟犬です。

ラブラドールとは、カナダの北大西海岸、グリーンランドにほど近い半島一帯の名称で、1498年にポルガルのジョアン・フェルナンデス・ラブラドールという探検家が、この地を発見したことに由来しています。

本犬種の祖先犬は、16世紀にイングランドからニューファンドランド島へ入植した人々が持ち込んだ私益犬と、土着犬のニューファンドランド犬との交配種、セント・ジョンズ・レトリーバーです。

入植から300年ほどたった頃、漁師の手助けをするなど水中作業犬として活躍していた、セント・ジョンズ・レトリーバーの能力の高さに、イングランドの貴族・初代マルムズベリー伯爵が興味を抱きました。

マルムズベリー伯爵は他の伯爵家とともに改良を行い、現在のラブラドール・レトリーバーの基礎ができました。

この犬がラブラドール・レトリーバーと呼ばれるようになったのは、ニューファンドランド犬が先に輸入されていたことから、両者を明確に区別するために出身地である地名を用いたことが始まりです。

この頃のラブラドール・レトリーバーの毛色は黒を理想としていましたが、品種改良によって、ハウンド種やチェサピーク・ベイ・レトリーバー、フラットコーテッド・レトリーバーなどを用いたことから、イエローや茶色の個体が出るようになりました。

当時は黒以外の色をよしとせず、間引かれることもあったそうです。1903年に、イギリスが黒いラブラドール・レトリーバーを公認犬種と認定し、アメリカでは1917年に認定されました。

イエローやブラウンの毛色が認められたのは、それから30年近く経ってからでした。


ラブラドール・レトリーバーの値段価格

ラブラドール・レトリーバーは、日本において大型家庭犬の代表格とも言える犬種です。

しかし豊富な運動量や、成犬の落ち着きからは想像できないほどの幼犬期のやんちゃ具合など、簡単に飼える犬種ではありません。

盲導犬などの賢く優秀な能力を発揮させるためには、初心者によるしつけや訓練では不十分ですので、プロの訓練士に頼る必要があります。以上のことを理解した上で、迎え入れることをおすすめします。

国内でブリーディングは多く行われていますので、価格は20万円〜30万円ほどで購入できます。

大型犬を飼育したいと思っており、この犬種に興味をもたれた方は、本記事を参考にしていただければと思います。

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