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【カオマニー】性格・寿命・値段などまとめ!

カオマニー - khaomanee



カオマニーの基礎情報

・日本語表記:カオマニー
・英語表記:Khaomanee
・原産地:タイ
・発生:不明
・毛種:短毛種
・体格:セミフォーリン
・体重:オス3~5キログラム、メス3~4.5キログラム
・公認団体:CFA ・ TICA ・ GCCF



カオマニーの性格・特徴

白く美しい被毛が魅力のカマオニーは、猫種として認められたのが2015年であるため、日本ではあまり知られていない珍しい猫種です。カオマニーの性格、特徴、白い猫によくみられる気質と特徴について紹介します。

カオマニーの性格

カオマニーは、人懐っこく、フレンドリーな性格をしています。

活発で遊びも大好きなので、家族であれば子どもとも一緒に遊んでくれるでしょう。

賢く友好的な性格なので、ほかの猫や犬を飼っていても仲良くできます。家を留守にすることが多い仕事をしている場合は、多頭飼いもおすすめです。

やんちゃ坊主で遊び好きではありますが、かまいすぎるとストレスになることもありますので、抱っこなどをしているときなどに、嫌がっているようであればやめてあげましょう。

家に人が来たときも、その子の性格にもよりますが、自分から挨拶をしに行くこともあります。ボールを投げると取ってきたり、ドアを開けようとするなど、とても賢い猫です。

カオマニーの特徴

カオマニーは、頬骨が高くハートの形の頭をしていて、美しく輝くオッドアイが特徴です。

カオマニーは、昔のタイの言葉で「白い宝石」を意味していて、被毛も白一色でとても美しいです。

目はクリっとしていて、耳もとても大きいです。しっぽは細く長いですが、しっぽが短い子や曲がっている子もいます。

体重はオスが3〜5キロ、メスは3〜4.5キロですが、6キロになる子もいるので、細身の体ですが筋肉質なので、抱き上げるとずっしりとしているように感じるでしょう。

白猫によく見られる気質

カオマニーもそうですが、白い猫は気質に特徴があります。白い猫は自然の中にいると、茶色や黒色の毛色に比べて目立つので、敵に襲われやすいです。そのため、白い猫は警戒心が強く、やや神経質な猫が多いです。

白猫は縄張り意識が強いため、自分のテリトリーに侵入されると攻撃する子もいます。

白猫を飼うときには、適度な距離感を保つ必要があります。

警戒心が強いとは言っても、飼い主さんには心を許して甘えてきてくれるので、安心して甘えてもよいと理解してもらうために、猫の前で驚くようなことや嫌がるようなことをしないようにしましょう。

白猫は独占欲が強いともいわれているので、ほかの猫をかまっているときは嫉妬してしまうこともあるかもしれません。

カオマニー - khaomanee



カオマニーの毛色・目の色

カオマニーは、模様がない白の毛色のみが認められていますが、黒色やタビーなどの柄を持つ猫も生まれることがあります。

タイは暖かい気候の国なので、被毛は短く、手入れで苦労することは少ないです。

目の色は、ブルー、グリーン、イエローなどの色があります。猫の目の色は10色ありますが、メラニンの色素の量によって色は異なり、猫種によって見られる目の色は概ね決まっています。

白猫は右の目と左の目の色が異なるオッドアイが多いです。

オッドアイは猫全体で1%ですが、白猫では25%の出現率です。

オッドアイは神秘的で美しいため魅力的ではありますが、オッドアイは虹彩異色症という病気です。

青い目の猫は聴覚障害になることがありますが、オッドアイで片側だけが青い色の場合は、青い目の側だけ聴覚障害になる場合があります。

オッドアイは、ブルーとイエローで組み合わさることが多いです。オッドアイは、宝石のような美しさがありますが、聴覚障害のリスクがあることも覚えておいていただきたいと思います。


カオマニーの鳴き声

カオマニーは、おしゃべりが好きな猫なので、ときにはうるさく感じるほど鳴くことがあります。

飼い主さんやお客さんに「こんにちは」と挨拶するように、「にゃ〜」と鳴くこともあります。

猫が大きな声で頻繁に鳴いている理由は、飼い主さんに甘えているまたは何か要求している、発情している、病気になっている、不安や恐怖を感じているときの4つに大きく分けられます。

猫は気持ちによって鳴き方が変わるので、愛猫の鳴き方をよく聞いてみてください。怒っているときや喜んでいるときには、全く異なる鳴き声を出しているので、鳴いているときに猫が何を思っているのか想像してみましょう。

よく猫が口を開けて声を出す仕草をしているのに、声が聞こえないことがあります。喉がつぶれてしまったのではと心配になってしまうかもしれませんが、これは「サイレントニャー」というもので、人が聞き取れない周波数の声を出しています。

サイレントニャーは、子猫が母猫に甘えたりミルクをねだるときに出す声です。飼い主さんの方を見て、口を開けて鳴く仕草をしているときは、母猫のように信頼されていると考えてよさそうです。

しかし、猫の声を1度も聞いたことがなく心配なとき、夜中にウロウロしながら鳴き続ける、食後や排泄後に鳴く、鳴き声があまりにも大きく鳴き続けるときは、獣医さんに相談することをおすすめします。


カオマニーの寿命・病気

カオマニーの寿命は、10〜13年と言われているので、猫の平均寿命の15歳と比べると少し短いです。

カオマニーが発症しやすい疾患について紹介します。

聴覚障害:耳が全く聞こえない、またはほとんど聞こえないなどの症状があります。青い目の色(青い虹彩)をしている猫は、聴覚障害を発症する可能性があることが指摘されています。

オッドアイでも片側の目が青い場合は、そちらの側だけ聴覚障害を発症することがあります。目が青色ではない白猫の聴覚障害の発症率は約20%ですが、全身が白く両目とも青い猫の聴覚障害の発症率は65〜85%と言われています。

猫は生後2週間を過ぎた頃から耳が聞こえるようになるので、成長してからも名前を呼んでも振り返らない、声をかけても反応しない、鳴かないなどの症状がある場合は、動物病院を受診することをおすすめします。

遺伝による聴覚障害などの疾患を防ぐために、公認団体やブリーダー協会などは、ブルーの目を持つ猫同士の交配や、ブルーの目を持つ猫とオッドアイの目を持つ猫の交配を避けるように指摘しています。

日光皮膚炎:紫外線を受けることで、耳や鼻などの皮膚が薄い部分が赤くなる、毛が抜けるなどの症状を起こす皮膚疾患。人でいうと日焼けのようなもので、紫外線が原因のため、日光の当たりすぎを避けることが大切です。

猫は日向ぼっこが好きなので、完全に締め切ってしまうのではなく、レースカーテンやUVカットのシートを貼るなどで対策をしてください。白猫はメラニン色素が少ないため、日光皮膚炎を発症しやすいです。

かゆみを引き起こすため、掻きすぎて炎症を起こすこともあるので、異常がある場合は動物病院を受診しましょう。慢性化すると癌化(扁平上皮癌)することもあるので、しっかりと対策を行いましょう。

扁平上皮癌:紫外線などが原因で、耳や鼻などの扁平上皮細胞がある部位に腫瘍ができる疾患(癌)。

カオマニー - khaomanee




カオマニーの飼い方

カオマニーは、白猫ならではの特性があるので、性格なども理解して飼育することが求められます。カオマニーの飼育のポイントを紹介します。

かまいすぎないように注意する

社交的で飼い主さんに対して甘えん坊になるカオマニーですが、かまいすぎてしまうと怒ることがあるので、ほどほどな距離感を保ってかかわるようにしましょう。


独占欲が強く、甘え上手な猫でも、気まぐれなのが猫の特徴でありよいところなので、甘えてきたときにはたくさんかわいがってあげてください。

賢い猫種なので一緒に遊んであげると喜んでくれますので、コミュニケーションの一環として、遊びを取り入れてみてください。

聴覚障害を発症していないか注意する

何度も紹介していますが、カオマニーなどの白猫は、聴覚障害を発症するリスクが高いです。耳が全く聞こえていない場合は、飼い主さんの声に反応することもなく、周りの音に気が付くこともありません。

聴覚障害を発症している猫を家の外に出してしまうと、美しい被毛が汚れてしまうだけではなく、車の走行音が聞こえず、事故に巻き込まれてしまう可能性があります。

病気の有無にかかわらず、特別な事情がない限り、猫は家の中のみで飼育するようにしましょう。

聴覚障害は声をかけても反応がないという理由で気が付くことが多いですが、治療をして完全に耳が聞こえるようになることはありません。

動物病院では病気を治すことはできませんが、聴覚障害を発見したり、アドバイスをしてくれることがあるので、気になるときは獣医さんに相談してみましょう。

運動できるスペースを確保する

カオマニーは、大型の猫ではありませんが、筋肉質でよく動く猫種です。

活発で遊ぶことが大好きな猫なので、動くことができるスペースを確保してあげましょう。

キャットタワーなどを設置すると、1匹でも楽しく遊んでくれるのでおすすめです。

カオマニー - khaomanee




カオマニーの歴史

タイの王室で愛されていたシャム猫やコラットは、1800年代の後半に世界に広まりましたが、カオマニーは数が少ないこともあって、長きに渡って門外不出の猫でした。

カオマニーは、1350年のアユタヤ王朝の頃に書かれた、Cat book poems(Tamra Maew)という猫の詩にも言及されています。

カオマニーは、昔のタイ語で白い宝石を意味する言葉ですが、カオプロルトとも呼ばれていて、これはタイの言葉で白一色を意味しています。

カオマニーが海外に渡ったのは、1999年のことでアメリカのブリーダーのコーリン・フレマスが、アメリカにカオマニーを輸入したことが始まりです。

その後、ヨーロッパにもカオマニーが広まり、世界中にカオマニーが知られるようになりました。そして、2009年にTICA新しい猫種として登録され、2015年に新種として正式に認められました。

カオマニーは、シャム猫やコラットなど、ほかのタイ産の猫と同じく、タイの切手に採用されたことがあります。

長らく世界の人々に知られることがなかったカオマニーですが、アメリカやヨーロッパでは繁殖も行われるようになりました。

カオマニーの猫種としての歴史は、まだ始まったばかりですが、これから日本でも多くの人に認知されて、愛されることを期待しています。


カオマニーの値段価格

カオマニーは、日本で入手することは非常に難しいです。日本ではほとんど名前が知られていない希少種なので、ペットショップから購入することは困難でしょう。

日本にもカオマニーのブリーダーさんがいるため、価格としては30万円ほどで取引されているようです。しかし、最高額は70万円以上なので、海外からの輸入の方がよいかもしれません。

本場のタイから入手する方法もあるようなので、どうしてもカオマニーを家族にしたいという方は、現地から迎え入れることを考えてみてはいかがでしょうか。

海外から輸入する場合は、20〜30万円ほど費用がかかるので、家族と相談して情報をたくさん集めてみてください。

また、保護された猫を引き取るという方法もあるので、子猫がほしいという強い思いがないようであれば、様々な選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。

美しい被毛と賢さが魅力のカオマニーは、いつも元気で家族を幸せにしてくれる素敵な猫です。カオマニーを飼いたいと思われた方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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