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【ピレニアン・シープドッグ】性格・寿命・値段などまとめ!

ピレニアン・シープドッグ - pyrenean-sheepdog



ピレニアン・シープドッグの基礎情報

・日本語表記:ピレニアン・シープドッグ
・英語表記:Pyrenean Sheepdog
・原産地:イギリス
・発生:人為的発生
・種類:牧羊犬/牧畜犬
・サイズ:中型犬(40~48m)
・体重:オス8kg~15kg、メス8kg~15kg



ピレニアン・シープドッグの性格・特徴

ピレニアン・シープドッグはフランス国内で愛されている最も古い歴史をもつ犬種です。

ピレニアン・シープドッグの性格

ピレニアン・シープドッグは、勇敢で機敏、率先して行動する能力があります。

自発的な決断力や警戒心があり、少々神経質な側面もあり、抜かりなく用心深いです。見知らぬ人に対して、気に入らないと強く吠えたてることがあります。

飼い主や家族には深い愛情を示し、忠実ですが、自立心が強いため、飼い主がしっかりとリーダーシップを発揮しながら接する必要があります。

ピレニアン・シープドッグにはロングフェアードと、スムースフェィスドの2種類のタイプがあります。

ロングヘアードのタイプの方がより神経質といわれています。

ピレニアン・シープドッグの特徴

ピレニアン・シープドッグは、足場の悪い環境で羊の誘導をおこなっていたことから、脚は筋肉質で引き締まった体つきをしています。

骨格は堅固で、活力に満ちた体をしています。背は長めで腰は短くわずかにアーチしています。お尻や後肢に豊かな毛量がある犬においては、よりアーチしているように見えます。

前脚は真っすぐに立っており、筋肉が引き締まり、力強く十分な飾り毛があります。後肢には1本または2本の狼爪がみられることがあります。

ピレネー山脈出身の優秀な牧羊犬

ピレニアン・シープドッグは、グレート・ピレニーズと共にピレーネー山脈で牧羊犬として活躍していました。

グレート・ピレニーズが、外敵から羊を守っていたのに対し、ピレニアン・シープドッグは、羊の群れを集める役割でした。

戦争中には、負傷兵の発見にも活躍したといわれています。

訓練能力に優れ、大変利口な犬種です。どのような悪条件にも耐え、病気に対しても驚くほど抵抗力がある犬種としても知られています。食べ物がなくても、6日間草だけを食べて凌いだという話があるほどです。

ピレニアン・シープドッグ - pyrenean-sheepdog




ピレニアン・シープドッグの毛色・目の色

ピレニアン・シープドッグは、長毛あるいはセミロングで、十分な毛量があります。

直毛かわずかにウェーブ状でお尻と大腿では毛量がより多く、より羊毛状で質感はヤギやメスの羊の中間です。粗毛と羊毛状の毛の混在が、房毛や縄状の被毛のようなよじれた状態を作り出すこともあります。

毛色はフォーン、グレー、ブルーの3色です。

フォーンにはさまざまな濃さがあり、ブラックのオーバーレイがあったり、時には前胸と脚に少しホワイトが入ることがあります。

グレーには、さまざまな濃さがあり、しばしば頭部、前胸、脚にホワイトが入ります。

ブルーの地にブラックの斑が散ったもの、またブリンドル、ブラック、ブラックにホワイトの斑もありますが、単色が好ましいとされています。

目は、ややアーモンド形で、色はダークブラウンです。

ブルーの地にブラックの斑が散った毛色の犬は、ウォール・アイも認められています。どの毛色でも、目の縁はブラックです。


ピレニアン・シープドッグの鳴き声

ピレニアン・シープドッグは、警戒心が強く神経質な気質であることから、警戒吠えする場面が多い犬種です。

とくに、見知らぬ人や、犬に対して吠え立てることがあります。

鳴き声は、牧羊犬らしく、力強く鳴きます。

警戒吠えを少なくするためには、子犬の頃から、さまざまな人や犬と触れ合わせ、警戒心を緩めていくことが必要です。

また、吠え始めた場合も、すぐにやめさせられるように、飼い主と主従関係、信頼関係を築き、的確な指示を出すことも必要です。

ピレニアン・シープドッグは、賢く利口な犬種ですので、地道に訓練を行い警戒吠えを少なくしていきましょう。


ピレニアン・シープドッグの寿命・病気

ピレニアン・シープドッグの寿命は、15歳から17歳前後で中型犬の平均寿命と比較すると長命の犬種です。

膿皮症:皮膚の細菌感染により起こる疾患。ほとんどはブドウ球菌によるもので、まれに緑膿菌が原因となることもあります。

非常に再発しやすい疾患で、早期に見つけてしっかり治療により治すことが大切です。内服治療は、抗生物質などがありますが、薬浴、シャンプー療法などの治療法もありますので、獣医師と相談して治療方針を決めましょう。

角膜潰瘍:角膜が傷つき炎症が起きる疾患。ピレニアン・シープドッグは顔の毛が目に入り、角膜が傷つきやすい犬種です。目の中に毛が入らないように、毛を切ってあげましょう。

症状としては、痛がって目を閉じ気味にする、涙を流すなどがあります。目をしぱしぱさせていたり、いつもよりも涙目になっていたら、早めに動物病院を受診しましょう

。放っておくと、犬が自分で目を掻いてしまい、傷や炎症が悪化してしまう可能性があります。

熱中症:気温の高さにより、体温が下がらなくなり、脱水や高熱といった症状が現れる疾患。

22度から23度を超えたり湿度が60%を超えるような夏場は、熱中症に注意が必要です。初期の段階では、ハァハァがいつもより多くなり、心拍数も多くなる、歯茎が真っ赤になるなどの症状が認められます。

さらに進行すると、足元がふらつく、大量の涎が出る、嘔吐や下痢、震える、ぐったりするなどの緊急性の高い症状になります。

悪化すると後遺症がでたり、命に関わるため、夏場は涼しい時間帯に散歩を行うことはもちろん、車内に放置しないようにしましょう。症状が出たら、水を飲ませる、体を冷やすなどの応急処置や、動物病院への受診が必要です。

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ピレニアン・シープドッグのしつけ・飼い方

ピレニアン・シープドッグは、日本では珍しい犬種ですが、フランスでは牧羊犬や家庭犬として愛されている犬種です。日本で飼育する場合にはさまざまな注意点があります。

毎日の散歩に加えてドッグスポーツを取り入れて

ピレニアン・シープドッグは機敏で活発、豊富な運動量が必要な犬種です。

1日2回の30分ずつの散歩を最低限行います。また、ドッグスポーツや、ゲームを行うことで、この犬種の本能を満たしてあげましょう。

指示を出して、その通りに動き褒めることを繰り返すのは、訓練に繋がり、飼い主との信頼関係を強めることになります。

ピレニアン・シープドッグは、自立心が強い犬種であるため、日常生活の中でも飼い主がリーダーシップを発揮することが大切です。

被毛のケアは疾患の予防につながる

ピレニアン・シープドッグは、被毛が羊毛状であることから、他の犬種と比較して被毛のケアが重要になります。

ブラッシングにより毛のもつれや絡みを防ぎ、皮膚に負担をかける不必要な抜け毛を取り除く必要があります。

室内で飼育する場合には、2〜3日に1回は十分にブラッシングをして、清潔に保ってあげます。年2回の換毛期(とくに春から夏にかけて)は抜け毛が多くなりますし、皮膚も蒸れやすくなります。

蒸れた状態が長く続くと、アレルギー性の皮膚炎を起こし、痒みが出ることもありますので、気をつけましょう。

子犬の頃から社会性をもにつけて

ピレニアン・シープドッグは明るく活発で飼い主には忠実な犬種ですが、牧羊犬の気質が強く残っていることから、見知らぬ人や、犬、環境に対し、神経質な反応を見せることがあります。

子犬のうちから、新しい場所にどんどん連れていき、たくさんの人や犬と触れ合うことが必要です。また、音に対しても敏感にならないように、音にも慣れさせましょう。

そうすることで、成犬になってからも、落ち着いて過ごすことができますし、何より犬のストレスが軽減されます。

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ピレニアン・シープドッグの歴史

ピレニアン・シープドッグは、20世紀初頭まで知られていなかった犬種です。

起源は定かになってはいませんが、祖先犬は、紀元前7000年〜6000年ごろにクロマニヨン人によって、飼育されていたのではないかともいわれています。

フランスの新石器時代の地層から、この犬種の先祖犬の骨が発掘されたことがこのことを裏付けています。

主に牧羊犬として、ピレネー山脈で飼育されていました。同じ地域原産のグレート・ピレニーズとコンビを組んで牧羊の仕事を行い、羊の管理・誘導を行っていたといわれています。

ピレニアン・シープドッグは、第一次世界大戦が起こった際に、小柄な体と賢さを買われ、軍用犬として使われました。

任務は、特定の人物の元へメッセージを伝える伝令犬、隠れた敵の軍人を見つける偵察犬、怪我人を探して救急箱を届ける救護犬として働きました。

しかし、劣悪な飼育環境や、過酷な任務、主人から引き離されたストレス、敵軍からの銃弾などによって多くの犬が命を落とすことになります。

このことにより、第一次世界大戦終結後には、絶滅寸前の危機に追いやられてしまいます。

その後は、戦争に徴兵されることはなく、愛好家や羊飼いの手によって保護され、原産国外に疎開されるなどして、生き残ることができました。

戦後は、フランスにおいて公認犬種として登録され、牧羊犬としてだけではなくペットショップやショードッグとして飼育されるようになります。

現在では、フランス国内では実用犬として多く飼育されていますが、ペットショップや、ショードッグとして飼育されている犬の数は少ないです。フランス国外においては、この犬種自体が希少です。


ピレニアン・シープドッグの値段価格

ピレニアン・シープドッグは、日本において近年輸入されブリーディングが行われるようになりましたが、まだ大変珍しい犬種のひとつです。

そのため、国内でブリーダーを探す、もしくはフランスからの個人輸入により購入することになります。

珍しい犬種なので価格は不明のため、飼育を検討されている場合は、ブリーダーに直接問い合わせる必要があります。血統や、毛色等によって価格は変わります。

保護犬としても珍しい犬種ですが、里親として迎える場合は、なるべく子犬の頃から迎えて、早めにしつけを開始することをおすすめします。

子犬から迎えた場合もなるべく早くに、しつけや社会化の訓練を開始するようにしましょう。ピレニアン・シープドッグに興味を持たれた方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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